いつも通りの朝。
地平線がじんわりと
レモネード色の黄色に染まる頃、
むっくりと起きだして ひっそりとした寮のキッチンで
こんがりとパンを焼く。
そこにじゅんわりとバターを塗って、
薄切りのハムと
こってりチーズで仕上げる朝ごはん。
そして、だんだんと東の空が
迸るようなオレンジ、
波打つような桃色、
そして輝くような赤に変わっていくのを
ただじっと眺める。
何千年も続く、地球の静かな息吹を感じます。
そんななんでもないことに
何かを思える人間でありたい。
鏡に映らない
何かみずみずしいものを、
持っている人間になりたい。
また今日もワタリガラスが
飛んでいきます。遥か遥か上を。
生きるってこいうことですぜ。
そーんな吹き替えが
あの鳥には似合ってるのです。