2019-01-01から1年間の記事一覧

アラスカ ユーコン川のほとりで教えてくれたこと   エバリーンという女性

”Smile. Smile. That helps” どんなに辛いことがあっても、笑うのよ。それは、悲しみに溢れた心を照らす、太陽になるから。 笑顔の向こうを、歴史が駆けてゆく 世界の始まりが そのまま時を止めたかのような光景が 小さなプロペラ機の向こうに広がっていた。…

姉弟喧嘩に勝つために、私は旅に出る。

姉弟喧嘩に勝つために、 早稲女は旅に出る。 2019年10月〜2020年の10月までの1年間早稲田を休学します!(正式に許可が下りたのはまだ2020年3月末までですが‥) 国教の事務所におずおず、描きかけでツッコミどころに溢れた計画書と、とにかく世界に飛び出した…

去年のNO

"NO" 去年の冬、どこかにとりあえずいきたくて アラスカというものをとにかく見てみたくて 他の国を飛び回る仲間たちをみて焦って めちゃくちゃに アラスカネイティブの友人たちに がむしゃらにメールを送ったことがあった。 「ねえこんにちは。あのさ、あな…

渡り鳥 帰る。

なんだか騒がしいと思ったら 南の空の向こうから 渡り鳥の隊列。 三角形を綺麗に描きながら アラスカの空へ帰ってきた彼らを見て どうしようもなく 何かが込み上げてくるのは なぜだろう。 いや、何も自分は感じていなかったかもしれない。 何か感じたと思い…

この道が馬場に戻っても。

朝3時。 むっくりと起きだして ヘッドランプと手袋を手に しんと静まり返った森に入っていく日本人2名。 ふくろうのおしゃべりを こっそり盗み聞きしに いざ 10キロ3時間のアラスカ流朝活。 誰もいないけど、何かいる。 誰もいないのに 何かいる気がして…

一度は 人類の歴史から 姿を消したように見えた アラスカという大地の人々。 その血を継く子どもたちが アザラシのブーツと カリブーのパーカー 太鼓や扇を持って駆け回る。 University of Alaska その 響き渡る歌声に 遠い海と 遥かなツンドラの大地が見え…

刺繍

ほんの少し贅沢して むさくるしくて ちっちゃな 洗いこまれた喫茶店へ。 アラスカで惚れた 刺繍しながら 入っては去っていく人々の 1日のドラマに耳をすませる。 『短い人生の中で 心惹かれることには、そう出逢わない。 もし見つけたら 大切に、大切に....…

聴こえてくるもの

今日 アラスカの空が晴れわたった午後。 アラスカネイティブの女の子が 教室で どこか遠くを見つめて語った。 本の中に溢れた 彼らの祖先の知恵と 命の通った言葉に 何かたまらないものを感じたらしい。 椅子の上に うずくまるようにして座りながら ぽつぽつ…

この土地の人たち

この土地の人たちは なんだか不思議。 凍った大河。 雪が降ると 「雪が降るほどあったかい!」 とジャケットを脱ぐ。 −10℃をきると 「今日あっついなあ」 とマフラーをとる。 ー40℃に迫ると 「いっちょ参りますか!」 と水着になって外に飛び出す。 何か…

北から吹く風

今日 フェアバンクスに 風が吹きました。 北極の香りがする 冷たいけれど なんだか懐かしい風が。 風の通り道 アラスカの大地は 人間を拒むことも 人間を迎えることもありません。 そんなものより どこか遠くの 遥か彼方の 何か偉大なものを見つめる山々の間…

大河

「だからなあ俺はいうぜ。人類は月に降り立ってねえんだよ!!!」 この人、やばい。 マリファナの緑がかった煙に包まれながら、 青い目をまん丸に開いて叫ぶ彼を見て、 真剣にそう思った。 朝焼けを飛び越える。 五人乗りのプロペラ機で、 今まで人類が触れ…

一本の川。

今まで生きてきた20年間 見たことも 会ったこともない人々と 踊り 笑い そして手を繋いで迎えた 新しい年。 つくづく 自分が歩いてきた道の展開に 不思議な縁を感じるばかり。 アラスカという 世界の果ての澄んだ夜空に 花火が咲いては散って行くのを見た時 …