耳をすませば
聴く
という力が
どれだけ人間の底に眠っているのか
よく考えます。
Alaska Nativeは
ただ長老たちの物語を聴くこと
それによって
何千年もの間
知恵と伝説を繋いできました。
Alaska Native Danceの授業で
ひたすら60分
地べたにぺたんと座り込んで
先住民の証の入れ墨が入った先生の話を
ひたすら
ひたすら
聴きました。
正確には
物語を。
日本で学んでいた頃は
人の話を
鵜呑みにせぬよう
人の話を
疑えるよう
そしてそれに
反論できるよう
聞く力をつけてきた気がしますが、
ただひたすらに
聴く。
この力が
どれだけ純粋で真っすぐなものか
物語を聴くたびに
考えるのです。
耳をすませば聴こえるものが
世界には
溢れているようです。
そういえば、
INUPIAQという先住民の言葉の授業で
ひたすらHonda Honda聞こえるから
なんだろうと思ったら、
まさかのホンダ。
ついに
ここまできたか。
やるな、ホンダ。