久々夜明け。
時が
手を振って自分から去っていく。
そんな
なんだか切なくて
だけどどうしようもない時。
そんな時
どうすればいいのだろう。
鏡を覗いた時
そこにいたはずの
無邪気であっけらかんとした
幼い自分はいないことに気づいたり。
ふと日付に耳をすませたら
静かに静かに
私のはるか向こうに
歩いていく
足音が聴こえたり。
夜空を仰いだ時
また
真っ暗闇の北空に
新しい三日月が生まれていたり。
夜明け。
久しぶりに
ルームメイトと御来光を拝んだ。
時が動かないような
ただ
そこにある
時は
川のように流れていくのだと
はっきり感じた。
私がどんなに追いかけても
呼びかけても
手を差し伸べても
空色のワンピース着た
ちっちゃな女の子ように
時は駆けてゆく。
どうしたらいいのか。
どうしたらいいのか。
時の顔が見て見たいけど
怖くて見れない。
そんな
よく晴れた一日。
日照時間が4時間になったから
こんなに陰気臭いこと
考えてるようなら
人間はほんとにちっぽけ。
叱り飛ばしてくれやい
アラスカよ。