アラスカが好きなわけ。

アラスカが好きなわけ 空港にて 今日も明日もそこにある。 たとえば それは ”ハンターはご確認を”の看板。 ポッケに弾丸は入ってないかい? たとえば それは ”アザラシ用のナイフ持ち込み禁止”の注意書き。 先住民のナイフも、ここではNG たとえば それは 空…

恩送り

Anchorage 海が見える新鮮さ。 初めてFairbanks(アラスカの上の方)を飛び出して、 Anchorage(アラスカの下の方)へ。 https://dialogos.com.cy/ischiros-sismos-78-richter-stin-alaska-proidopiisi-gia-tsounami/ アラスカネイティブの仲間たちが サーモ…

間違え探し

正解ばっかり探すのやめて、 楽しんでみようと思ったら ふっと心が軽くなった。 どこかへ。 完璧も大事。 失敗しないように気張るのも大事。 でも それ以上に 瞳を輝かせる方が 今の自分には必要かなあ。 朝焼け。セスナが飛んでいく。 と、筋を通して、 今…

パイン缶

なんだか妙にイライラして バッタリと全て放り出して 夜中の11時から パイン缶をひっつかむ私。 そんで缶切りの使い方わからなくて、 まあたイライラ。 使い方調べたら簡単すぎて またイライライライラ。 そんで開けた缶の蓋を綺麗に シュートしようと思った…

渡る人々。

"And I am from JAPAN" そう言った途端に ほお、 とちょっと驚いた感じの顔。 これを目にするのが、 なんだか 面白おかしい。 今は昔 はるか昔 まだ " GREAT SPIRIT"が この地に生きていた頃。 ユーラシア大陸から、 暖かい風の吹く南ではなく 北海道を通り…

残さないという選択。

綺麗だ と 思ったら、 起きたら眩しかった。 すぐに 永久保存。 すぐに 世界に拡散。 スマホを探してる私の右手。 それを望んでいる私の脳みそ。 どうしてだろう。 吹き抜けの空。 これもあれも 全部全部 残しておきたいと 願ってしまうのです。 どうしてだ…

正直

綺麗なものは綺麗と 呟ける人間でありたい。 どこまでも澄んだ北の空でした。 それから 物と長くながーく 寄り添える人間でありたい。 縫い直したら味も出る。

こんこんと

白くなればなるほど 何かが蘇っていくような 何かが生き生きしてくるような そんな毎日。 音もなく。 日の差しかたや 風の吹きかたに こんなにも一喜一憂する 今日この頃。 アスラーンって叫びたくなる笑 最近 1時間2時間と寝付けません。 ベッドの中でじ…

夜3時の愚痴。

夜中2時をまわったのになかなか寝付けず。 唐突に言葉が溢れてきて 仕方なく しんしんと雪の降る中、ちゃんちゃんこを羽織って ペンを取ることに。 普段は「綺麗」な文章しかここに打ち込まないけど 今日は 夜中の3時から独り言。 こんな文章を、留学して私…

ほらそこに。

恥ずかしがって 昇ったらすぐ沈む太陽。 北極から吹いてくる北風。 一瞬も待ってくれない色。 嬉しそうに雪化粧。 ここにいると なんとなく、 生きているものが持っている みずみずしさや 凛とした空気が 目に見えてくる気がするのです。 寂しいというよりは…

National Geographic第一面 危機回避能力の神秘

自慢じゃないのですが、 こっちにきてから自分に甘くなりました。 だから自分を律するために、 毎日浮かんだことを書き残す!と 決めて1週間。 律することには繋がらなかった笑。 書いてる時が一番幸せだから。 太陽昇った瞬間にもう夕方。 例え ペーパーの…

ことのは

お疲れ様とか行ってらっしゃいとか 心にすとんと落ちてくる言葉。 黄昏とかあけぼのとか 儚くて凛とした言葉。 よくある風景。 母国語っていいなあ。 みんな日本語喋ってればいいのに。 なーんて投げやりな、でもさっぱりしてしまった今日。 なんていうんだ…

あったかい日。

「ある人のことを無性に考えてしまう時、 そのある人は 苦しみを通り抜けようとしているのだ。 だから、贈り物を与えなさい。 その人が、 苦難を乗り越えられるように。 その人に、 大いなる魂が宿るように。」 挨拶しかしたことのない エスキモーの彼女が、…

あ。

あ。 その一言で、何が踊っているのかわかってしまう。 それがアラスカの魅力の一つ。 Fairbanks の街明かりの上を舞う ヒートテック、羊のセーター、 これで冬を乗り切ろうと思ったらコテンパにされた上着、 ネックウォーマーに毛糸の帽子、 そして後々パリ…

流れ流れ。

夜中ぬくぬくとライオンキングを見ていたら、 1am になんだか二回御目にかかった気がしました。 それもそのはず。 冬が、本当にアラスカにやってきたのです。 貴重な日の光を体いっぱい浴びるために、 時間が1時間巻き戻りました。 一日28時間あったらい…

いつも通りの朝。

地平線がじんわりと レモネード色の黄色に染まる頃、 むっくりと起きだして ひっそりとした寮のキッチンで こんがりとパンを焼く。 そこにじゅんわりとバターを塗って、 薄切りのハムと こってりチーズで仕上げる朝ごはん。 そして、だんだんと東の空が 迸る…

18歳の手紙

さっき、日記の中をパラパラめくっていたら、 小さな切り取りが出てきました。 2016年8月と書きなぐられた日付。 あらびっくり。 2年前の、 18歳の自分からの手紙だったみたいです。 青臭く、恥ずかしい。 自分に酔ってるね。こりゃ。完璧に。 こんな赤裸々…

朝焼け

9am Fairbanks, Alaska. 太陽が昇るのが、ずいぶんゆっくりになりました。 散歩に出てみたら、髪の毛がカチコチに。 あたたかいベットに戻ろうか。 あたたかいココアでも入れようか。 そんな私の上を、早起きのワタリガラスが 朝焼けに向かって飛んで行きま…

風が吹く時。

風が吹く時、 この風は、ああ、 北極から吹いてくるのかと、思うことがある。 アラスカ山脈の向こうに迫る、氷河。 最後の未踏の地、アラスカ。 クマが喋り、オーロラが踊り、 そしてワタリガラスが笑う場所。 ラズベリー色の夕焼け 神話が今でも息づく場所…

神話の世界

神話の世界 雨が川へ帰る場所がある。 渡り鳥が南を目指す場所がある。 風が通り抜けていく場所がある。 太古の昔から変わらない場所が ここにはある。 山々の先へ、飛び去っていく鳥たち。 何を思っているのか。 ”The Angel Rocks ” 天使の岩 言葉が、風の…

なんということでしょう

第二幕 なんということでしょう ついに出発迫り、 肉じゃがやらぜんざいやら、 日本食をたっぷり我が家で味わい、 コーヒーで一服ついた後は、 忠犬のブラッシングでもしてやってから、 優雅に旅だちの決意表明でもしようと思っていた私ですが。 ああなんと…

北へ 

北へ アラスカ。 地球に残された、最後の大陸。 この北の大地へ行こうと思ったのは、一体なぜだろう。 人を拒む、太古の昔の神話の世界へ、憧れを抱いたのは一体なぜだろう。 20歳を迎えたわたしが、地球に出逢う旅にでるのは、一体なぜなんだろう。 マイ…